新元号にまつわる1つの考察
昨年の12月1日、皇室会議において天皇陛下の退位日が2019年4月30日になることが決まった。翌5月1日からは平成にかわる新しい元号がスタートすることになる。「どんなになるのか」と興味を持っている人も少なくないかもしれない。
そこで、次の元号が何になるかを考察してみたい。ただし、漢字で考えるのは、あまりにも数が多すぎて事実上不可能なので、元号のイニシャルであるアルファベット表記について話を進めていこう。
アルファベットはABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZの全26文字あることは周知のとおりだが、この中で真っ先に消えるのはH、S、Tという3つであることは間違いない。書類などのの生年月日を記入する欄にはH(平成)、S(昭和)、T(大正)が並んでおり、重複するとややこしいことになってしまう。明治の最後である明治45年(1912年)に生まれた人は新年号となる2019年には最年少でも107歳となってしまうが、超高齢化社会が進む現在にあって、少ないながらも存命の人があるだろうからM(明治)もオミットしておこう。
4つのアルファベットが消えたので残るは22文字だが、L、P、Q、V、Xの5文字は元々対応する漢字がないので、除外することが可能だ。残るは17文字。
確率的に低いのが、それぞれ対応する音が1つしかない母音のA、I、U、E、Oという5文字。同様に対応する音が少ないC、F、R、W、Yの5文字も対応する漢字が少ないので元号となる確率は低いのではないだろうか。残ったのはB、D、G、J、K、N、Zの7文字だけだ。
次に消せるのがB、D、G、J、Zの5文字。明治、大正、昭和、平成と続く流れの中で、濁音から始まる元号は新たな時代が濁ってしまうようで、つけ難いと思われる。
かくして残ったのはKとNの2文字。ちなみに過去の元号ではN音で始まる元号が5回だけなのに対して、K音で始まる元号は63回と圧倒して多い数字となっている。
これらのことから本線がK音で始まる元号。次位がN音で始まる元号が予想される。ここまでは推理作家の有栖川有栖氏も「除夜を歩く」(江神二郎の洞察・東京創元社)で自論を展開している。
筆者自身が押えておきたいのはAだ。
憲法改正声高に某首相のことだから頭文字であるAを既にゴリ押ししているかもしれない(名前はSなので昭和と重なるからさすがにないだろう)。
そういえば、何かと話題を振りまいた奥妻のイニシャルもA・Aだ。
考察の結果は新元号の発表まで待ちたい。